ContextCaptureユーザーガイド

写真のプロパティ

写真

各写真は写真ファイルを参照しています。

参照を編集するには、参照マネージャーを使用します。

ポーズ(位置/回転)

写真の位置回転は、写真のポーズの推定を定義します。3Dリコンストラクションのために写真のポーズの正確な推定が必要となります。この推定は次の方法で可能です。

  • 一から自動的にコンピュータ処理する、またはContextCaptureの空中三角測量によって修正する。
  • ポーズメタデータ(次を参照)から初期化する。
  • 手動で入力する。

ポーズメタデータ(位置/回転)

メタデータの位置と回転は、判明している写真のポーズを定義します。このメタデータは、GPSタグまたはサードパーティのデータからインポートするか、ブロックのインポート時にインポートできます。

構成

写真のプロパティには、その写真の構成もあります。ブロックの主要構成に属する写真、すなわち、同時最適化に基づく写真(ContextCaptureまたは他ソフトウェアの空中三角測量結果)のみ3Dリコンストラクションに使用できます。

マスク

写真に不要なものが写り込んでしまったケースなど、写真の一部を無視するときは、マスク画像を写真に関連付けることができます。有効なマスク画像は、黒白のTIFF画像で、写真と同じ大きさで作成します。マスク画像の黒ピクセルと対応する写真のピクセルは、ATとリコンストラクションにおいて無視されます。

マスク画像はファイル名によって入力写真と対応します。

  • マスク画像を1枚の写真に関連付けるには、写真は"ファイル名.拡張子"、マスクファイルは"ファイル名_mask.tif"として、その写真と同じフォルダに入れます。

例 - 写真"IMG0002564.jpg"に対応するマスク画像は"IMG0002564_mask.tif"となります。

  • 1枚のマスク画像をフォルダ全体に適用するには(同じ大きさの写真であることが必要です)、マスク画像のファイル名を"mask.tif"にしてディレクトリに保存した場合、このマスク画像はそのディレクトリ内の全写真に適用されます。

写真がロードされた後、ユーザーインターフェイスから写真にマスクを割り当てることもできます。これを行うには、写真の選択を右クリックし、アタッチされたマスクを設定またはクリアします。

マスク」も参照してください。

写真の操作

画像のGPSタグの使用

GPSタグは、Exifメタデータの中にあれば自動的に抽出され、3Dモデルの座標付けに使用できます。

不完全なGPSタグは無視されます(緯度と経度があっても高度がないような場合)。

完全なGPSタグを有する写真を追加した後、GPS高度は参照として海抜を使用して解釈されます。最後に追加された写真のGPS高度参照を変更するには「変更」をクリックし、「海抜」または「WGS84楕円体」のどちらかを選択してください。

位置情報データ」も参照してください。

テキストファイルから写真の位置と回転をインポート

テキストファイルから写真の位置と回転をインポート

テキストフォーマットで保存されているサードパーティのデータから取得した写真の位置や回転を設定する場合は、このオプションを使用します。ブロック全体をインポートする場合は、代わりにXMLまたはExcelフォーマットを使用できます。

位置のインポート」ボタンは、ブロックが空でない場合にのみ有効になります。このツールの目的は、ブロックの各写真とその写真の位置を示すテキストファイル内の行をペアにすることであるためです。

詳細については、「写真位置のインポート」を参照してください。

表示する空間参照系の設定

座標付けされたブロックにおいて、位置座標を表示するための空間参照系を変更するオプションです。ブロックのプロパティに影響しない表示のオプションです。

空間参照系」も参照してください。

写真のダウンサンプリング

ダウンサンプリング比率の定義

元画像のピクセル数を何パーセント減らすかを決定できます。入力写真のピクセル数を減らすダウンサンプリングは、成果の品質に影響します。3Dモデルの全体像を素早く確認する場合や、ピクセル数の多い写真セットを下位エディションまたは低スペックのPCにて処理する場合に有用です。

なお、ダウンサンプリング機能を使っても入力写真自体には何ら変更は生じません。

写真のダウンサンプリングは成果の品質に影響します。

画像ファイルのチェック

画像ファイルの整合性を確認

このツールでは、画像ファイルが欠けたり壊れたりしていないかを確認するため、ブロックのすべての写真をチェックします。

チェックのモードは2種類で、「写真ファイルのヘッダーのみのチェック(速い)」と「写真ファイル全体のロード(遅い)」です。

もし無効な画像ファイルが見つかったらブロックから削除することを推奨します。

写真のプレビュー

写真を選択して「閲覧」をクリックすると、統合されている写真ビューアで写真が表示されます。

写真ビューア

画像のクオリティについて

写真サイズによっては、写真ビューアで写真の圧縮キャッシュコピーが使用される場合があります。元の写真をロードするには、<O>キーを押してください。

画像プレビューについて

ContextCaptureは、プレビュー表示を加速するためにバックグラウンドで写真のサムネイルを生成します。

非常に大きな写真や、リモートアクセスされた写真の場合、プレビューによりインターフェイスの速度が遅くなる場合があります。そのような場合はプレビュー機能を停止することを推奨します。